どうも!
「研修をゼロから作るのが得意」な、ふみ姐です。
『ふみ姐』なんて名乗っていますが、普通の下町のおばちゃんです!
今回も、「勉強のやり方」じゃないですよ~!
勉強の前に大事なことがありますから。
さてさて、今日はとっても大事なお話。
本当に大事です。
耳をかっぽじって聴いてください。
今日のメニューはこちら↓
- 普通の子と知的に差がある状態で、普通学級に入るということは
- 本日使用する言葉の説明
- 小学校入学時から、おばちゃんが気を付けていたこと
- ある日、突然起こった次女の自傷行為
- 【図解】次女の自傷行為
- 次女の自傷行為の引き金…!犯人はお前だ!
- 自傷行為を目の前にした時のおばちゃんの選んだ行動
- 自傷行為が行われた次の日のおばちゃんの行動
- 次女の心のコップを空にする、おばちゃんが練った一大プロジェクト
- プロジェクトの結果発表
- 今後の対策
普通の子と知的に差がある状態で、普通学級に入るということは
まず、知的障害にしろ、知的グレーにしろ、発達障害にしろ、「普通の子と知的に差がある状態で、普通学級に入るということ」は、私の言葉で説明すると「普通の一般人が、たくさんの東大メンバーに囲まれて、1日の大半をほぼ毎日過ごすようなこと」です。
想像してみてください。
そんな状態を……。
おばちゃん、実はそんな経験があったんです。
20代の頃、ヘッドハンティングで転職し、営業をやる約束だったのに、転職した日に、急遽、社長の決断でSEをやることになってしまったんですね。
その時、配属された部署が東大や京大出身で、しかも主席の方がズラリ…でした。
研究所みたいな雰囲気の職場で、本当に、辛かったですね。
私、文系というより体育会系なので、突然のSEということもあり、最初は会議中、みんなが何を言っているのか専門用語が多すぎて、話している内容さえ「全く分からない」ことがほとんどでしたし、笑うツボさえ分かりませんでした。
自分の「無力さ」、「未熟さ」、そして「アホさ加減」を痛感しながら、会社で寝泊まりして、業務をこなしてました。
その期間、「自己肯定感」なんて育たなかった気がしますね。
あえて言うなら何て私はアホなんだと、『自己否定感』だけでしたね。
私の考える「普通の子と知的に差がある状態で、普通学級に入ること」とは、そんな辛い状態です。
しかも、それが「子ども時代」であるという恐ろしさ。
大人になってから、そういう経験をするより、子ども時代の方が大変だと思いますよ。
子どもは思ったことをハッキリ言いますからね。
今回は、そんな自己肯定感が全く育たない状態で起こった「次女の自傷行為 と 我が家の対処法」を記載します。
なお、私は「研修をゼロから作りあげるプロ」ですが、病院の先生ではないので、あくまで参考のお話になれば幸いです。
本日使用する言葉の説明
まずは、本日ブログで使用する言葉の説明をしましょう。
いきなりのショッキングな言葉です。
自傷行為!!!
まず、「自傷行為」とは、自分の体を傷つけたりする行為です。代表的なものが、みなさんご存知のリストカット。
そして、二次障害。
「二次障害」とは、知的障害や発達障害の一次的な障害を原因として、後天的に精神的な病などを発症することです。精神的な病の代表的なものが、うつ病。
次の言葉は「叱る」です。
「叱る」とは、相手の将来を考えて言ってあげることです。
よく「正しい子どもの叱り方」みたいな本ってあるじゃないですか。
これは、子どもの将来を考えて言う「叱り方」です。
そして、「怒る」とは、人の感情のことです。
「正しい子どもの怒り方」なんて本はないですからね。
要するに、「叱る」と「怒る」は全くの別物。
小学校入学時から、おばちゃんが気を付けていたこと
普通学級に次女を入学させる上で、最初に考えたのは、『「二次障害」を未然に防ぐために、自分にできることは何か?』でした。
機会があったら記載しますが、私自身「うつ病」や「躁うつ病(ハイになったり、うつになったりする病気)」を経験しているので、その経験を活かし、日々の生活をチェックしようと思いました。
とにかく、「うつ」や「躁うつ」は早期発見、早期治療も大事ですが、予防できたら最高ですからね。
私が常々気を付けてチェックしていたことはこちらです。
・朝の「行ってきま~す」の声のトーンやハリ
・学校へ行くときの後ろ姿の足取り
・「ただいま」もしくは「お帰りなさい」の声のトーンやハリ
・怒りっぽくなっていないか
・笑いが普段と変わらないか
・ベッドに入ってから寝入るまでの時間
・夜中、目を覚ます回数
これだけは、日々、チェックしていました。
ちなみに、長女のことも同じくチェックしていました。
女の子ですからね。長い人生、必ず1度はお友達トラブルはありますから。
ある日、突然起こった次女の自傷行為
そこまで細心の注意を払っていたにも関わらず、起こってしまった次女の自傷行為。
時期は、小学校2年生の1学期です。
ある日、突然、次女の自傷行為が起きました。
「死にたい、死にたい」
「(自分なんて)死ねばいいのに」
などと叫び、自分の頬をグーで何度も殴るのです。
それまで、何の変化もなかったため、本当に本当に驚きました。
【図解】次女の自傷行為
まずは、次女の自傷行為に至るまでを、図で説明しましょう。
次女の心を「コップ」に例えると、小学校入学当初、次女の「心のコップ」はこんな感じでした。
空っぽです。
それに、どんどん、「マイナスな気持ち」が入ってきました。
当時の次女を振り返って分析すると、次女の「マイナスな気持ち」はこんな感じです。
・どうして自分は勉強ができないんだ?
・どうして自分はスラスラ教科書を音読できないんだ?
・どうして、みんな100点が取れるんだ?
・どうして、みんな先生の言っていることが分かるんだ?
などなど。。。
こんな日々のマイナスな気持ちがどんどん蓄積され、最後は心のコップが一杯になってしまいました。
そこに、「刺激」がプラスされ、コップからマイナスな気持ちが溢れてしまった状態が「自傷行為」に発展したのです。
次女の自傷行為の引き金…!犯人はお前だ!
次女にとっての自傷行為の引き金になった「刺激」。
その刺激の犯人は、「両親の怒り」でした。
そうです。
「叱る」時に、怒りながら叱ってしまったんです。。。
犯人は、私と、私の旦那さま!!!
オーマイガー!!!
私たちのせいで、「自傷行為」ですよ。
正直、こんなことブログに書きたくないです…。
できれば、カッコいいことばかり書いてしまいたい。
でも、失敗があるからこそ成功があるので、あえて書きます。
ちなみに、自傷行為が起きる前、次女に対して「怒ってしまった」ことは、多少なりともありました。
けれども、次女の心のコップに余裕があったので、それまでは何も起こらなかったのです。
自傷行為を目の前にした時のおばちゃんの選んだ行動
私たち両親の怒りにより、起こってしまった次女の「自傷行為」…。
まず、初めて「自傷行為」を目の当たりにしたとき、とっさに思ったことはこうでした。
「自傷行為をしたら、いいことがある」という思いをさせてはいけない!!!
例えば「自傷行為をしたら、抱きしめてくれる」、「自傷行為をしたら、勉強をしなくてもいい」、「自傷行為をしたら、親が優しくなる」などです。
「泣いたらお菓子を買ってくれる」と同じことになると思いました。
そして、親が泣いたり、叫んだり、過剰に反応しても良くないと思いました。
私自身、「研修講師モード」になり、自分が今から発する声の大きさ、声のトーン、言うセリフを決めました。
・声の大きさ…普通
・声のトーン…いつもより低め(大事なことを言うということ)
・目と表情…無表情(自傷行為に過剰に反応していないことを理解してもらうため)
・話す内容は3つまで(次女はパニックになっているため)
自分の頬を殴っている次女の手を抑え、冷静に次の3つを伝えました。
「自分を傷つけない、人を傷つけない、モノを壊さない。分かった?言ってみて。」
次女が泣きながらリピートして終了。
その後は、完全に普通。
その日は、抱きしめたり、褒めたりなども一切せず、普通に過ごしました。
自傷行為は全部で、4回起こったんですが、毎回、同じ対応をしました。
(※4回中、3回の刺激の犯人は、旦那さま!!!)
自傷行為が行われた次の日のおばちゃんの行動
次女の心のコップがいっぱいだと分かったので、自傷行為が行われた次の日、次の行動をしました。
<家での行動>
・普段は温厚なのに「怒り」をコントロールできなくなってしまった旦那さんを、次女の勉強に関わらせないようにした
・命に係わる問題のため、私自身の怒りを完全にコントロール
<外部への行動>
・区役所に、特別支援学級のある学校に転校するために必要なことを確認
・特別支援学級に移動したいと希望した場合の転校時期の確認
・特別支援学級の見学の申し込み
次女の心のコップを空にする、おばちゃんが練った一大プロジェクト
そして、特別支援学級に移動するにしても、次女の「心のコップを空にしたい」と思いました。
普段から、褒めていましたし、何より、本人に「生きているだけで大切な存在だ」ということは常々伝えてきていたのですが、小学校で蓄積されたマイナスな気持ちは本当に根が深かったです。
本当に悩みましたが、色々考えて出た結論は「勉強で失った自信は、勉強で取り戻すのが一番早い!!」でした。
そこで一大プロジェクトを練りました。
「かけ算九九検定、上位通過プロジェクト!!!」
かけ算九九検定で上位通過をすれば、子ども本人も自信につながるし、お友達からも「すごい」と言われて、心のコップが空っぽになると考えたのです。
2年生の夏休みは、毎日、4時間ミッチリ勉強させました。
もちろん、九九にかける時間はその内の数十分。
夏休みは、お友達と自分を比べないため、次女の心のコップの中身も少し減った感じでしたので、4時間の勉強で辛そうなのは最初の1週間だけでした。
プロジェクトの結果発表
実は「かけ算九九検定」が行われる前に、なんと、次女の心のコップが空になっちゃったんです。
それは、夏休み明けの2日目の出来事。
その週の週末、次女がいとこの家にお泊りにいくため、とにかく「学童で学校の宿題をやってきて欲しい」と次女に頼みました。
次女は、学童で、一切、宿題をやってこない子だったので。
その日、学童から帰ってきた次女は、なぜか放心状態でした。
話を聴くと、今まで学童で宿題をやってこなかったのは「自分が宿題を1行やっている間に、お友達は全部宿題が終わってしまうから、それが嫌だった」のだそうです。
それが、何と、その日、お友達と同時に宿題が終わったと。
しきりに「おかしいな? おかしいな? 何で一緒に終わったんだろう?」と言うのです。
そこで言いました。
「じゃあ、試しに明日も学童で宿題やってみれば?」
次の日も、そのまた次の日も、そして、今でも、宿題はお友達と同時に終わり、次女の心は本当に空っぽになりました。
あの次女の「放心状態」を一言で例えるなら、「ヘレンケラーのwater(ウォーター)」状態です。
大人にとっては大したことがない出来事かも知れませんが、次女にとっては「奇跡の瞬間」だったのではないでしょうか。
ちなみに、心のコップが空っぽになったので、我が家の「かけ算九九検定」の優先順位は下がり、検定合格の順位は真ん中ぐらいでした。
今後の対策
学校では、お友達関係など色々とあるので、また心のコップがいっぱいになるかも知れません。
今現在の対策として、私が実施していることは以下です。
・次女の発音に日々、注意!!!
次女は、日本語の発音の教室に3年通って発音を矯正しましたが、「ストレスがかかると発音が歪む」ことが、やっと分かりました。
(同じく、発音を矯正した人は、同じ傾向があるそうなので、参考までに!)
・やっぱりスポーツだ!!!
私は水泳でしたが、やはりスポーツは良いですよね!
人間、嫌なことなど沢山ありますから、「自ら心のコップの量をコントロールできる大人になって欲しい」と考えています。
宿題を学童でやってきてくれるので、前より時間があり、現在、週3~4日、スポーツをさせています。
子どもが不機嫌なとき、スポーツをやってスッキリした顔をしていると「嫌なことがあっても、スポーツするとスッキリするでしょ?」などと本人が気付くようなことを言うようにしています。
少々長くなってしまいましたが、本日はこんな感じで。
次回は、<吉田式>親の怒りをコントロールする方法を記載します。またまた世界初ですよ(笑)
では、お互い頑張りましょう!!